昨晩の日向灘の地震を受けて愛媛新聞の地軸に記事があった。ここにあるように寺田寅彦の言葉でもある。ニュースを見ていたらどこかの市長が「正しく恐れる」を使っていた。。。ただ、3名の死者を出した土砂災害の情報が半年経ってもそこからは出ていない。当事者である。正しく恐れるためには情報とそれを見る目がいるのだが、それを意図的に出していない方の言葉は虚しい。何も響かない。

[地軸]正しく恐れる 2025年1月15日(水)(愛媛新聞)/www.ehime-np.co.jp

地軸]正しく恐れる
2025年1月15日(水)(愛媛新聞)

 日本国内で初めて新型コロナ感染者が確認されたのは5年前のきょう。発生源の中国・武漢市に滞在歴のある男性だった。二次感染などはなく、まだまだ人ごと。ただ「未知のウイルス」への恐怖が漠然とした不安につながっていたように思う。

 その後、感染が急拡大し、一斉休校や厳しい行動制限はご存じの通り。交流サイト(SNS)では真偽不明の情報が飛び交い、感染者や医療従事者が誹謗(ひぼう)中傷や差別にさらされた。マスク警察しかり。

 正しく恐れる―。コロナ禍で学んだ教訓。この言葉は90年前、浅間山噴火を見た寺田寅彦がつづった随筆にまつわる。「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいこと」

 再びの南海トラフ地震臨時情報にひやりとした。おととい夜の日向灘を震源とする地震。宮崎県で最大震度5弱、愛媛県でも震度3を観測した。臨時情報は巨大地震との関連を評価し、防災対応を促すもの。危険度に応じ「注意」「警戒」を出す。

 昨年8月の地震で「注意」が発表され、初めての事態に混乱を招いた。今回は「調査中」の時間帯が夜のニュース番組と重なり、各局の解説が理解に役立ったのでは。

 結果として「調査終了」になったが、巨大地震の可能性がなくなったわけではない。「天災は忘れた頃にやってくる」も寺田ゆかりの警句だ。何事も意識を高め、正しく知ることから。