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代謝と環境/冷涼環境

「寒い環境」だとエネルギーを使って体温を上げようとするので代謝が上がる、というのは感覚的に分かるんだけど「涼しい環境」では?

次の研究では「冷涼環境では糖負荷に対するインスリン分泌能の低下とそれに伴う高血糖が認められた」とある。気をつけなければ!

梅雨明け前に、この夏は猛烈に暑くなることが確定だったので計画的に注意して室温を低めにしていたんだけど、血糖値的には室温高めの方が良かったのかもしれない。以後気をつける。

※これが『夏太り』の原因のひとつなのかも

概要

生物は環境に順応しながら生きているが、とりわけ恒温動物は体温を一定に保つためにエネルギー代謝を調節している。恒温動物が寒冷環境(4-10℃)に暴露されると、熱産生による強いエネルギー消費を含めた代謝調節の起こることが知られている。本研究では、比較的軽微な温度低下、すなわち”涼しい”と言うべき環境に暴露された場合、どのような代謝調節が起こっているかを明らかにする目的で、20℃で10日間飼育したマウスを冷涼環境モデルマウスとし、その代謝機能について検討した。その結果、冷涼環境モデルマウスでは糖負荷に対するインスリン分泌能の低下とそれに伴う高血糖が認められた。またこのマウスは体重、体温に変化は認められなかったが、摂食量増大や血中遊離脂肪酸量低下などが認められた。さらに各脂肪組織を比較すると、皮下脂肪においてのみ脂肪合成が亢進しており、脂肪を蓄積していた。以上の結果より、マウスは軽微な温度変化をも感じて代謝機能を大きく変化させていることが明らかとなった。この変化は、体脂肪量を変化させることなくエネルギーを皮下脂肪に優先的に貯蔵するものであり、これはより気温が低下し体温維持のために強いエネルギー消費が必要となる場合に備えるための適応であると考えられる(参照)

【図1】外気温の低下と代謝調節 

通常、血糖降下ホルモンであるインスリンの作用により各臓器へグルコースが取り込まれる。「寒い環境」に暴露されると、褐色脂肪や筋肉では体温維持のために強い熱産生が起こり、多くのグルコースが取り込まれ消費される。その間に「涼しい環境」という段階があり、インスリン分泌は低下しているが、皮下脂肪において脂肪合成に関与する分子の発現量を上昇させて、脂肪を蓄積する。寒い環境ではこの蓄えたエネルギーを優先的に利用して体温を維持していると考えられる。

冷涼環境における代謝調節 2010年3月30日/大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生理学研究所/www.nips.ac.jp/release/2010/03/post_118.html

論文情報

Metabolic adaptation of mice in a cool environment
Kunitoshi Uchida, Tetsuya Shiuchi, Hitoshi Inada, Yasuhiko Minokoshi, Makoto Tominaga
Pflugers Arch – Eur J Physiol (2010) 459:765-774


基礎代謝量の季節変動/nagoya.heart-center.or.jp

増加中!夏太りはこうして防ぐ/沢井製薬/kenko.sawai.co.jp

醤油麹/米麹の追加

3月10日に仕込んだ醤油麹

半年たったところだけれどやや塩味を強く感じるので米麹を追加で入れることにした。しっかり混ぜて冷蔵庫で数ヶ月ねかせることにする。

ヤマサの丸大豆醤油(だったかな)に比べて森文の醤油で作ったものは少し塩辛く感じる(個人の感想です)。

黒カビ/対処(カビぴかスプレー)

2階の北側の開けずの窓の方に黒カビが生えていたので、ホームセンターでよく売れている『カビぴかスプレー(ライオンケミカル)』を買ってきて噴射…次亜塩素酸ソーダの匂いがしたので、更にMiltonを少し加えて水でひたひたにして6時間ほど放置し、水洗いすると…なんということでしょう♬見るのも嫌だった黒ずんだカーテンが新品のようにきれいになりました。カビぴかスプレー、売れてるだけはあります😃

※カーテンは大きいのでスプレーだけではもったいないのでMiltonを使いました。スプレーにカビに効くものが入っているのかなと見てみたら、次亜塩素酸ソーダに水酸化ナトリウムというものでした。

暑いけど…運動しなきゃ♪

今朝は運動公園へ行ってみました。ちょっとした登り坂、階段、グラウンド、休憩所、(きれいな)トイレがあって広い♪広々とした空間は気分も晴れます☀💦

今日は風も爽やかだったので良かったです。9時半だと、もう、日陰が少なかったですけどね😅

おばあさまにも気に入っていただきましたので、明日から『ピクニック』と称して運動公園に来てご飯を食べて帰り、お風呂に入り休息というルーチンを実施します。

運動しましょ♪そうしましょ♬

リステリンと人工甘味料…そして糖代謝

少し前から使っているリステリンが「甘いな」と感じていたので成分表示を見てみると『サッカリンナトリウム』が入っていた。以前、還元麦芽糖の低カロリー甘味料(MARVIEだったか)を使ったとき、少し血糖値が上がったので中止したんだけど、リステリンには油断していた。ボクが就寝前に使って、起床したときに口に残っているので長時間での影響があるかもしれない。これも使わないようにする。

ちなみに、ちょっと調べてみたところでは、人工甘味料は排出される(糞便、尿)ので血糖値に影響しないとされているようだが、10年前のNature誌には腸内細菌に影響して血糖値が上がる場合があるという報告もあるようだ。

朝ドラの「虎に翼」ではないが、「今、わたし」の話をしているので、良くない方に作用する可能性のあるものは避ける方が良いでしょう。


以下、検索、参考にした資料を添付しておく。



食品安全委員会 https://www.fsc.go.jp › attachedFile › download


糖尿病と人工甘味料(2016)//aikawa-minna.com

3.人工甘味料が糖代謝に影響を与える可能性
1)人工甘味料による腸内細菌叢への影響
腸内細菌叢は、近年さまざまな生活習慣病と関連することが報告されてきています。最近人工甘味料が腸内細菌叢に変化をもたらし耐糖能障害をもたらす可能性が報告されました。人工甘味料のひとつサッカリン(5 %サッカリン、95 %ブドウ糖)を投与されたマウスではブドウ糖を投与されたマウスとは異なった腸内細菌叢の分布を示し糖負荷試験で耐糖能異常を認めました。この反応は抗生剤投与で改善すること、サッカリン投与マウスの腸内細菌叢やサッカリン存在下に培養された腸内細菌を無菌マウスへ移植することにより耐糖能障害を引き起こすこと、ヒトにおいてもサッカリン投与により耐糖能異常を認めたレスポンダーでは投与前後で腸内細菌叢の変化を認め、投与後の腸内細菌叢をマウスに移植することで耐糖能異常を引き起こすこと、などの理由から、サッカリンの耐糖能障害の機序として腸内細菌叢の変化が考えられました。この研究ではサッカリンが用いられましたが、他の人工甘味料でも同様の変化が起こるかは不明です。


人工甘味料は健康に良い?

人工甘味料の負荷試験では、複数の論文で人工甘味料摂取による糖代謝指標の有意な変化は見られないとの 結論がなされており、肥満者や2型糖尿病患者への介入試験においてはショ糖と比較し体重、脂肪量等の改善が見られたとされています(日本栄養食糧学会誌総説より)。

一方、2014年のNature誌で、人工甘味料の摂取が腸内細菌叢のバランス異常(dysbiosis)や耐糖能異常を引き起こす可能性があると発表されています。

7名のうち人工甘味料(NAS:non-caloric artificial sweeteners)を多く食べた群は、食べなかった群と比較しHbA1c値が有意に上昇しました。
また、そのうち血糖値も上昇した4名(Responders)と血糖値上昇を認めなかった3名(Non-responders)との腸内細菌叢と比較すると(メタ16S解析)、Respondersは負荷後7日で腸内細菌叢のバランスが変化していることがわかりました。

この試験では体内に吸収されずに排泄されるだけであると考えられていた人工甘味料も実は腸内細菌に対して影響を及ぼし、糖代謝にもなんらかの関わりがあることを示しました。
今後人工甘味料と腸内細菌の関係がより注目されてくるでしょう。

【参考】
厚生労働省サイト「e-ヘルスネット」
KEGG
独立行政法人農畜産業振興機構サイト
一般社団法人日本農林規格協会「甘味料(砂糖ならびに各種機能性甘味料)の動向」
食品安全委員会添加物専門調査会「添加物評価書サッカリンカルシウム案」
日本栄養・食糧学会誌第66巻第2号6-75(2013)
Nature.2014 Oct9; 514

https://www.tanaka-cl.or.jp/aging-topics/topics-091

  • Article
  • Published: 17 September 2014

Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota

Nature volume 514, pages181–186 (2014)Cite this article

Abstract

Non-caloric artificial sweeteners (NAS) are among the most widely used food additives worldwide, regularly consumed by lean and obese individuals alike. NAS consumption is considered safe and beneficial owing to their low caloric content, yet supporting scientific data remain sparse and controversial. Here we demonstrate that consumption of commonly used NAS formulations drives the development of glucose intolerance through induction of compositional and functional alterations to the intestinal microbiota. These NAS-mediated deleterious metabolic effects are abrogated by antibiotic treatment, and are fully transferrable to germ-free mice upon faecal transplantation of microbiota configurations from NAS-consuming mice, or of microbiota anaerobically incubated in the presence of NAS. We identify NAS-altered microbial metabolic pathways that are linked to host susceptibility to metabolic disease, and demonstrate similar NAS-induced dysbiosis and glucose intolerance in healthy human subjects. Collectively, our results link NAS consumption, dysbiosis and metabolic abnormalities, thereby calling for a reassessment of massive NAS usage.

https://www.nature.com/articles/nature13793

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