どこまでひっぱるつもりなのか・・・💦

[社説]松山土砂崩れ最終報告 市は緊急車両道整備の検証急げ 2025年2月1日(土)(愛媛新聞/www.ehime-np.co.jp

松山市中心部の松山城城山斜面で起きた土砂崩れを巡り、国と県、市、愛媛大で構成する対策技術検討委員会が最終報告をまとめた。焦点だった市の緊急車両用道路との因果関係については、擁壁・盛り土の重みで斜面の変形が進んだことは否定できないと結論付けている。

 土砂流出の起点となるなど直接影響を与えた可能性は低いと判断したものの、斜面変形の経年的な素因の一つと認定した事実は重い。降雨を主因と位置付けたことから、特徴的な固有の要素に他なるまい。市は真摯(しんし)に向き合うべきだ。

 斜面上部を通る緊急車両道では2018年3月の完成以降、西日本豪雨による舗装のひび割れ、路肩の一部崩壊、最大約50センチの道路の沈み込みなどが確認されていた。土砂崩れとの関連が強く疑われる状況にあったのは言うまでもない。

 市は対応の遅れを省み、速やかに設計・施工の検証に踏み出したい。整備に当たり地質の詳細な調査をしなかった判断などが改めて問われよう。

 住民への説明が急がれる。市はこれまで検討委の結論を待つとして説明会の開催要請を拒んできた。最終報告を受け、野志克仁市長が自身が出席して開く意向を示したのは当然だ。が、市幹部は瑕疵(かし)の有無などについて専門家の意見を聴くのが先だとしておりさらなる先送りが危惧される。住民との溝をこれ以上深めるのは避けてほしい。

 先月行われた砂防施設復旧工事などに伴う県の住民説明会では、同席した市担当者に対し厳しい声が相次いだ。多くは緊急車両道の検証に後ろ向きな姿勢に苦言を呈する内容だったようだ。住民の不安と憤りに寄り添った対応を市に求める。

 報告書は発生メカニズムについて(1)斜面変形(2)土砂流出(3)土砂流下―の3段階と推定した。土砂流出のプロセスは特定できなかったという。

 軟質とされる捨て土の分布と樹木の成長が斜面変形に及ぼした影響も指摘している。再発防止に向け、これらを考慮した調査の必要性に言及した。検討委によると、国史跡の城山には他にも同様の災害が起こり得る場所がある。国、県、市が連携して万全を期してもらいたい。

 土砂崩れは昨年7月12日未明に発生。城山東側の斜面が高さ約100メートル、幅約50メートルにわたって崩落し、押しつぶされた民家で3人が亡くなった。

 土砂災害警戒区域の外で起きた点は見過ごし難い。検討委が区域指定の再考を求めたのはうなずける。城山にとどまらず、地盤が軟弱な場所に共通する課題と言える。全県規模で見直しを進める必要があるだろう。

 迅速な避難を促す情報発信の在り方も大きな課題だ。前日から2日間の降水量が200ミリを超す大雨だったが、警戒レベル5の緊急安全確保や大雨警報が出たのは災害発生後だった。命を守ることを最優先に知恵を絞らなければならない。

NHK 愛媛NEWS WEB/ 松山城土石流 有識者らによる報告書の案が判明 道路が影響か 01月30日 07時25分/www3.nhk.or.jp